私が新入社員だったころ

平良 卓司

2008年10月09日 09:22

僕が初めて新入“社員”になったのは1988年昭和63年のこと。
当時僕は26歳。 26にして初めて社員になった。

サラリーマンになったのが人より遅かったのは、それだけ勉強(特に社会勉強)が好きだったわけ
です。はい。


僕が初めて勤めた会社(旅行会社)は比較的上下関係もゆるく、自由な社風。
ある程度の仕事を覚えるとあとは勝手にやってくれという感じ。

その会社は業界でも老舗の会社で仕事は忙しかった。

一応営業職ではあったけど次から次へと入ってくる見積もりをこなすのが精一杯で、見積もりの回
答が日常の主な仕事。

お客さん(旅行会社)に見積もりを提出すると特にフォローをするでもなく、「こないだの見積もりの
やつ予約お願い。20人ね!」てな感じで次から次へと仕事が入ってくる。

それまで会社勤めの経験がなかったこともあり、(仕事ってこんなものなんか・・・) と。


当時はそれが普通だと思ってたけどそれがいわゆるバブルといわれるもので、異常な状態である
と知ったのは3~4年たった頃。


結局その会社には10年近くいたけど、仕事自体はあまり面白みを感じなかった。
ただ人間関係は良好の会社だったので、同僚や上司と飲みに行くのは楽しかった。

今考えると仕事に面白みを感じなかったというのは誰のせいでもなく、自分の仕事への取り組み方
の問題だと思う。
ようは全てに対して甘ちゃんのサラリーマンだったわけです。

当時は細かいことを指摘してくるお客さんや上司がいて、「ちっちゃいこと気にする細かい親父だな!」
と思ったものだけど、今、取引先や社員の電話応対や仕事のやり方に対して文句を言いたい場面に
しばしば直面する。

時には(温厚なこの僕が)自分でも驚くくらいの剣幕で文句を言ったりする。

ちっちゃいことを気にするのは性格の問題ではなく、この仕事にどれだけ真剣に取り組んでるかの証
でもあるのかとようやく気づいた今日この頃。

口うるさい親父になるのも悪くはない と。


歳を経て、その時その立場で見えてくる風景って違うもの。




人生は今日が始まり

2008年10月9日




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